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【ウッドルアー編】

ウッド製のルアーは使用しているうちに塗装のひび割れやフック傷などで塗膜が痛んできます。この傷を放置しておくと、使用時に浸水を繰り返し塗膜を更に劣化させ、ルアーとしての機能を低下させてしまいます。 このため、ウッドルアーを長い期間使用するには、塗装面の細やかなチェックと補修が必要不可欠となりす。使用したらその日のうちに点検&補修が基本です。

【コーティングの種類と補修材との相性】

TOPコートの種類によって修理に使える物と使えない物があり、相性が悪いと修理するどころか、かえって症状を悪化させる事もあり注意が必要です。
以下コーティングの種類と補修材の相性を紹介しますので、ルアーの種類によって使い分けてください。
コーティングの種類はメーカーに問い合わせれば大体判りますが、判らない場合は瞬間接着剤や2液タイプのウレタン等の万能タイプの補修材がオススメです。

  瞬間接着剤  二液ウレタン  セルロース  エポキシ 
 セルロース

 ウレタン

×

 UVレジン

×

 グアナコ改仕様

×


【瞬間接着剤での修理方法】

どのタイプのコーテイング材に対してもしっかり食いつく為、万能タイプの補修材として使用できます。また釣り場での応急処置用として一本持っていると便利です。
基本的に低粘度タイプのものを使用します。傷やクラックに充分染み込ませた後に細かい平やすり等で段差を粗取りしてからペーパーがけで仕上げます。お手軽で補修時間も短い為とても便利ですが2つほど欠点があります。
ひとつは瞬接特有の白化現象があります。見た目を気にしない方は関係ないのですが、気になる方は、白化現象が起こりにくい(100%起こらないわけではありません)低白化タイプのものが模型店などで手に入るので、こちらをオススメします。
硬化促進材の使用でも白化は防げるみたいですが、使ったことが無いのでどの程度効果があるのか?です。一番手軽な白化防止は高温多湿の悪条件を避けて作業することと硬化するまで風を当てることです。この二点に気をつければ白化はほとんど起こらないはずです。

もし白化した場合はケトン系の溶剤(MEKやアセトンお手軽な所でマニキュアの除光液)で除去できますが、ラッカー系(セルロース)の塗膜は確実に侵されるので注意が必要です。ウレタンやUVレジンは溶剤で侵されないので、綿棒などに溶剤を含ませて白化部分をふき取って綺麗にすることが出来ます。
 
二つ目の欠点ですが、瞬間接着剤で補修したルアーを、再び他の補修材で修理しようとすると乗りが悪くはじいてしまうことが多々あることです。

【セルロースセメントでの修理方法】

傷がブランクに届いている場合は粘度を下げて目止め処理をした後に、原液にて肉盛をしてペーパーをかけて段差を取り仕上げます。最終的に#1500〜#2000にて仕上げてコンパウンドで磨けば光沢も出ます。
#800程度で仕上げとして、エアブラシでセルロースを吹き付けてもOKです。
デイッピングで仕上げるのは、ひび割れを起こしたりする事があるのでNGです。
どうしてもデイッッピングで仕上げたい場合は、シンナーのみを繰り返し吹きつけて下地まで柔らかくしてから行なうとひび割れを起こしにくくなりますが、時には失敗もしますので覚悟を決めてから漬けてください。

【ウレタンでの修理方法】

ウレタンの種類ですが基本的に2液タイプのものをオススメします。
これは、普通に釣具店等で手に入る一液タイプのウレタン(硬化剤が要らない)は保存性が悪く、ときどき補修に使う程度の使用量なら、使う度に硬化剤を入る2液タイプの方がとても経済的だからです。購入時の注意点としては使用目的別に種類が豊富なので、お店の人に使用目的と手持ちの機材を話して、塗料の性質を良く聞いてから購入した方が無難です。
使用に関しての注意点は、混合比率を間違えない事。溶剤は専用の物を使用する事。使用した機材は専用の溶剤で念入りに洗浄する事の三点です。
使いこなすのにはある程度の慣れとエアブラシ等の機材が必要なので、中上級者向けの塗料と言えます。ラッカー系の塗料と比べて一回の塗装で膜厚が出るので補修は短期間で出来ますが、反面仕上がりが重くなりがちです。

【エポキシでの修理方法】
元の塗装面を痛めないので、万能系の補修材として使用できる反面、種類が非常に多く物によっては使い物にならないのがエポキシです。
通常、溶剤を含まないので塗った厚みそのままで硬化します。その特徴を生かして、ブランクまで届いた大きな傷やヒートンの脱落時の穴埋めなど重症の治療に最適です。購入の目安としては、30分程度で硬化するタイプで透明度が高く使用中の粘度が低い物が使いやすいと思います。硬化時間が極端に短い物は強度や耐久性に難があるものが多く、また余裕を持って作業できない事等からオススメしません。
今まで使った経験上、接着剤系は丈夫で補修面への食いつきも良好な反面、透明度が低い物が多いです。コート系(ガイドの仕上げなどに使う)は透明度は抜群なのですが、食いつきはいまいちで補修後しばらくすると剥れてくる物が多いです。
とにかく種類が豊富なので、お店で良く聞いてから購入しましょう。
 
今一番のお気に入りはデブコン社製の2−トンクリアーエポキシで計量の必要が無いデブチューブという変なカートリッジに入っている優れものです。接着剤なのですが非常に透明度が高く、混合後5分くらいは粘度もさらさらなので、ちょっとしたコーテイングにも使えてとても便利です。

基本的な補修はとりあえず上記の方法で間に合うと思います。


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